スケベエルフさん、現代へようこそ!
~「ようこそ! スケベエルフの森へ」スピンオフ 巨乳で一途なエルフたちといちゃらぶする短編集~
2018年11月2日
ぷちぱら文庫
著:和知まどか
画:葵渚
原作:ルネ
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エルダ・後編



「はぁあ? アタシはガンガン働くぜ? アルフヘルムだろうが、ダーリンの世界だろうが……頭使うより、身体動かしてるほうが楽なんだ」

 俺の世界にやってきた翌日。
 さぞ不安にしているだろうと思って、気晴らしにデートでもするか、と言った俺にエルダははっきりきっぱりノーを突きつけてきた。

「そりゃ……デートはしたいよ? けどさ、色んなコト適当にしとくのは嫌なんだ。だから……ちょっとだけ待っててくれよ。バシっと仕事決めて、バンッバン稼いで、……そんで……ダーリンにいい暮らしさせてやりてーんだ。そしたらもう一回誘ってくれ。……ぜ、絶対だからな!」

 体力自慢のエルダには、俺の狭い部屋は物足りなかったらしい。
 耳だけはちゃんと隠せよ、と最低限のアドバイスを聞いた後、元気よく彼女は異世界である人間社会に飛び出していくことを決断した。

「どこの世界でも、肉体ろーどーってのは必要だろ? なんでもするよ。それに、単純さぎょーは得意なんだ。あははっ、ダークエルフ軍でもんなことばっかりやってたし!」

 他のエルフには動かせない巨大な岩石を運んだり、山を崩したり、木を切ったり、積みあげたり。
 『実際マジメに働くタイプなんだぜ?』と得意げだったエルダの気持ちは嬉しい……が、それがこちらの世界で通用するのかは、まさに未知の領域と言っていい。

(ガテン系で働くエルフとか新しすぎるぞ。それに……)

 豪快サバサバダークエルフとはいえ、エルフはエルフ。
 快活で笑顔の可愛いエルダは、万人受けはしなくても……体育会系のアニキ達にはすぐに大人気になってしまうに違いない。

「……大丈夫だろうか……」

 一抹の不安を感じつつ、こちらはこちらで、自分の会社だの、やるべきことをひたすらこなしていたのだが……。

「たっだいまー! まず明日からラーメン屋、んでもって夜は交通整備? っていうのをやることになった! んでさ、それが休みの時には道路工事? の手伝いをさせてくれるって! ニンゲンたちも悪いイキモノじゃなさそうだな!」
「ああっ、やっぱりガテン系だ……!」

 凄まじい早さで仕事を決めてきたエルダが、撫でて撫でて、と頭を差し出してくる。
 それをわしゃわしゃと撫でてやりながら、俺は元気いっぱいな彼女に気になっていたことを聞いてみた。

「……俺以外の人間と接しても……エルダは平気だったのか?」
「ん? あ、もしかして妬いてたりする? ふっふー……ダーリンはヤキモチ焼きだなー。確かにいっぱいニンゲンがいてびっくりしたけどさ。色々見てわかったんだ。……アタシのダーリンが一番カッコイイ! って……。再確認……した」
「っ……」

 エルダには、嘘をつけるような器用さはない。
 だからこそ、その言葉が真実なのがわかってしまって……俺はさすがに照れくさくなる。

「心配すんなって。ダークエルフは一途さがウリなんだ。誰かを裏切るようなヤツはひとりもいない。情が深くてマジメな種族って言われてんだ。……ま、そのぶんウワキや寝返りには厳しいけどな? あはははっ!」

 嬉しそうに抱きついてくるエルダの、それからの働きは事実驚愕するものだった。
 おおざっぱで乱暴に見える外見とは裏腹に、意外な真面目さでバイトをこなしていくばかりか、健康的な汗をかきつつ……一心不乱に動くその姿は、勤労への意欲に満ちている。

(そうか、姉さん女房タイプなのか。ダンナにいっさい迷惑をかけずに、自分で稼いで自分の欲しいものを買い……しっかり貯蓄して、その上こちらに尽くしてくれる……)

 まさに忠犬、誰かのために戦うことが大好きな、生まれついての部下気質……。

「あー、でも、やっぱり上司はデルヴァ様が一番だったなぁ。こっちにもオンナの先輩はいるけどさ? カリスマ性が違ったし……優しくて、強くて……ホントにアタシの憧れだったから……」

 そんなことを言いつつも、エルダは毎日、いくつものバイト先でにこにこ笑顔で駆け回っていた。
 ……そして、1か月後。
 こちらの生活に慣れきったエルダを、お疲れ様、と出迎えると……。
 彼女は数枚の分厚い封筒を俺に押しつけてきた。

「給料日。あ、あのさ、随分ダーリンのことほったらかしにしちゃったし……。その……。ダーリンの欲しいもの、買ってやるよ。なんでも言ってくれっ! 豪華なメシでも、でっかい鉱石でも! クルマとか家は無理だけど……。こ、こん中入ってる金は全部、自由にしてくれて構わないからさ!」
「……その気持ちだけで充分だよ。それはエルダが稼いだお金だろ?」
「ええええっ! そうだけど……。アタシ、別に欲しいもんなんかないし。ダーリンに喜んでほしくって……頑張ったのに……」

 しゅんとして、緑の瞳をうるうるさせているエルダをこちらから抱擁する。

「あっ♪ ダーリン……♪」

 ハートマークいっぱいでしがみついてくる下っ端系ダークエルフに、俺自身の素直な気持ちを告げてみた。

「お金はいらないから、デートしないか。確かにずっとふたりっきりになれなかったし。エルダだって、バイト先以外の場所はよく知らないだろ? オシャレな洋服屋とか、美味しいクレープのある店とか……そういうところを歩いてさ。それで……」
「久しぶりに、エッチする?」
「もちろん。溜まって溜まって仕方なかったぞ」
「……うわあああぁあい♪ するっ、するする! それってアタシが一番喜ぶごほーびじゃん! やっぱダーリンはわかってるぅ~っ!」

 ぽっ、と頬を赤らめてうなずくエルダは、本当に本当に嬉しそうだった。

「んじゃ明日! って思ったけどもうウズウズしておかしくなっちまいそうだ! 今から行こうぜ! ほらっ、早く早く!」
「エルダはいつもせっかちだな……」

 何の準備もなく、慌てて家を出る。

「夜勤上がりだから、まだ店開いてないかもしんないけど……。へへっ♪ アタシはダーリンとこうして近所をブラつけるだけでサイッコーに嬉しいぜ♪ ……そらっ!」

 むぎゅうう、とこちらにしがみつき、俺の二の腕に自分の腕を絡めながらエルダは徹夜明けとは思えない元気さで、意気揚々と歩きはじめた。

「……ああ、デートなんてマジで夢みたいだ♪ 仕事に通ってる時思ってたんだよな、あ、この店ダーリンと行ってみてーな、この景色、ダーリンにも教えてやりてーな、うまそーなメシはひとりで食うよりふたりで食いたいから今は我慢しよ、とか……ホント数えきれないくらい♪」
「……そんなことを思っていてくれたのか……」
「ああ! だっから今日は一日離さねーぜ? ガチで夜になるまで連れ回しまくってやる♪」

 ……働いた直後でヘトヘトだろうに、エルダの体力は底なしだった。
 朝日を浴びながら、手を繋いでの散歩。
 昼間にはがっつり腹に溜まる食事をし、ゲームセンターで遊び尽くした。
 そして夕方、公園で鳩にエサをやってから……徐々に暗くなっていく街を、並んで仲良く歩いていた時だった。

「あ……」

 エルダが立ち止まり、視線を向けたのは……ショーウインドーの中に展示されていた、きらびやかなウエディングドレスだった。

「結婚式場かぁ。こんなとこにもあったんだな」
「うん。ちょっと分かりづらい場所にあるから、今まで気づかなかったんじゃない? ……で……。あの、さ……ダーリン? ここで時々、豪華なパーティーやってるらしくってさ。それ聞くたびに思ってたんだよな。いつか、アタシもここで……」

 結婚したい、と言う気だろうか、と身構える。
 と、エルダは予想の斜め上から、恥ずかしそうにもじもじと告げてくる。

「……ここで働いてみたいって!」
「……! 働くのでいいのかっ?」
「ああ、そうだけど……。でもおかしいよな、アタシみたいなデカくてゴツいダークエルフがさ。こんなキラキラピカピカーっとしたティアラとか? ドレスとか? リボンのいっぱいついたヒールとか? そゆーの扱うなんて似合わねえ……よな?」

 耳をパタパタ上下させ、褐色の頬を赤く染めてうつむき、羞恥に耐えている。

「そうか。エルダはこういう、フリフリの衣装が好きなのか……」
「……わ、笑うなら笑えよ……」

 そういえば、と俺はエルダがこっちの世界に来てから買いそろえた持ち物について思い出した。

(家の鍵についてたマスコットは可愛いウサギちゃん、家計簿をつけるぜ! と豪語して3日で飽きたノートは女児向けの魔法少女モノ……。パジャマを買ってやろうとすれば、売り場でピンクを探していたし……。結局、ヒョウ柄のヤンキーっぽいものに決めたけど、あれももしかして……自分のキャラじゃないからって遠慮してたんじゃ……)

「はぁ……。アタシもダーリンと同じニンゲンならなぁ……。いや、そうじゃなくても、せめてこういうのが似合うエルフだったら良かったな。見ろよ、この黒い肌。生まれつきこんなんじゃ、……ちぐはぐ過ぎて笑えてきちまうし……」

 そんなことない、俺はエルダのこんがり焼けた肌が好きだ、とフォローしようとした瞬間。
 俺達は、式場から出てきた黒いスーツの女性に、にっこりと微笑みかけられていた。

「ところがお嬢様! 焼けた肌にこそ、純白のドレスは最も映えるのでございます!」
「ぎょえっ、な、何だお前!」
「申し遅れました。わたくし、当式場の支配人を務めております、高田と申します。……聞き捨てならないお話を耳にしましたので、こうして割って入らせていただきました」
「は、はぁ……」

 キビキビとエルダに近寄り、その手をむぎゅっと握る高田さん。
 彼女の迫力に負け、困惑しているエルダに……高田さんはひとつの提案をしてみせた。

「どうです? 今ちょうど、体験挙式をやっているんですよ! さあ! さあ! さあさあさあ! 旦那様と若奥様! 無料でドレスを着用したり、おいしいお食事を試食したり! 記念撮影なんていかがでしょう! 全て……全てこちらで準備させていただきます! おふたりの負担はナシ! これはもう、やるっきゃない! ですよね!?」
「……どうする……? ダーリン……?」

 押しの強い高田さんにたじたじになっているエルダだったが、その反応を見るに、悪い気はしていないようだ。

「……ちょうど小腹が空いたところだったし、ここからのプランも特にないし。頑張ったエルダにご褒美ってことで、……着せてもらえ。そのドレス」
「ダ、ダーリーン……♪」

 拝むように手と手を合わせ、涙ぐむエルダのはしゃぎぶりは凄まじく……なんだかこっちまで、つられて笑ってしまいそうになった。


※   ※   ※



 そして数十分後。
 一流シェフが手掛けたという、披露宴用のディナーに舌鼓を打ちながらのんびりとエルダを待っていると……。

「ダーリンダーリンっ♪」

 ベランダのほうから声が聞こえ、ひらひらとエルダの手が俺を手招いているのに気が付いた。

(純白のウエディングドレスを着て、テンションが上がったんだな……)

 体験挙式自体は短く、5分程度のささやかなものだったのだが……『アタシ、お色直しもしてみたい!』とゴネた彼女に根負けし、2着目のお披露目を手持ちぶさたで待っていたのだが……。

「こっち来て! 早く早くぅ♪」

 ……呼ばれるままに訪れたその場所で、俺はとてつもなく可憐なエルダの姿を目撃することになった。

「じゃっじゃーん! どぉーだ! 参ったかぁ!」

 丈の長いふわふわのロングドレス、その布をちょこんと両手で持ってひらひら回るダークエルフ。
 神父の前で着たものと同じ白のドレスだったけれど、違うのは腰に巻かれた大きなピンクのリボンだった。

「……色々着てみたい色はあったんだけどさ。さっき……ダーリンが、エルダには白が似合うなって……言ってくれたから……。だから……アタシ……」

 華やかな中にも愛らしさをプラスして、砂糖菓子のように甘く、上品で繊細なフリルをふんだんにあしらったドレスに加えて……二の腕までの長い白手袋、首にはウエストのリボンとお揃いの綺麗なチョーカーが巻かれている。











(おお……なんかお姫様みたいだな。こうして見ると、なんとなく、表情にもしっとりした気品が出てる気がする……!)

 自分でも、いつもと違う自分の雰囲気に戸惑っているのだろう。
 高いヒールの華奢な靴を鳴らし、ベランダの床でコツコツさせながら、エルダは恥ずかしそうにはにかんだ。

「ドレスってなんか緊張するよな。ガーターベルトとか、……コルセットとかさ。いつもこんな窮屈なもんつけたことねーし……。でも、なんか……それがイイ。ほど良く拘束されてる満足感っていうか……。ア、アタシがダーリンのものなんだ、って……心に首輪つけられてるキモチになるっていうか……興奮する」
「エルダ……!」

 急におしとやかになったエルダに、我慢できずに襲いかかる。
 すると、それをふんわりと受け止めて……こちらの手を取って、彼女は自分の胸にこちらの指を導いていった。

「あはっ♪ ダーリンってばマジ絶倫だよな♪ こんな時にまで欲情するとか……ヘンタイじゃん♪ ……嬉しいけど……」

 つるつるとしたドレスの生地の上から、なぞり、もてあそぶ豊満な肉体美。

「ん、ぁ……はぁ♪ や、やっべ……すごい感じる……ぅ♪」

 モゾモゾと身体の輪郭を這う俺の指先に、甘い声をあげながら……エルダはとても幸せそうに、敏感に反応した。

「あ、ぁ、あ、さ、触ってもいいけどさ……汚すのはナシだかんな……。んくっ……はぁっ、は、ぁ、あぁっ……あぁん……♪」
「……なんか知らない匂いがする。香水もつけてるのか?」
「う、うん。好きなのつけていいって言われたから……。これは赤いバラの香水で、花言葉は『貴方を愛しています』なんだって……」
「……! すごくいい匂いだ。それに……綺麗だよ、エルダ」

 思わず感情のままにエルダの耳元に囁くと、ビクンッ、と俺の手のひらに激しい反応が戻ってきた。

「~っ……♪ や、やめろって……そういうの、言われ慣れてねぇからこそばゆいっ……♪」

 エルダは俺の声に照れたのか、身体の芯からふにゃふにゃになって、なまめかしく腰をくねらせる。

「もっと……もっと触ってくれ……。っあっ……強くしていいからぁっ……!」

 さわさわとソフトタッチで撫でまわすだけでは、エルダの獣欲は満たせない。
 俺は求められるがままに、ドレスの生地がたわむくらいに強くおっぱいを揉みしだき、強引に左右の乳房を寄せたり、離したりと力任せの胸愛撫を繰り返す。

「あっあっあっあぁっ……! 乳首勃つぅ……! げ、下品でゴメン……っ! でも、ビンビンになってきちまってぇ……んぁあああっ!」
「本当だ。ぷっくり乳頭が膨れ上がって、ドレス越しでもくっきりわかる」
「い、言うなぁ……! すっげぇ硬くなっちまってるよぉ……!」

 ピンとそそり勃っているエルダの乳首の先を、親指と人差し指でギュムっとつまみあげる。

「ひィっ♪ あっぁっあっ、ソレっ、ソレ、かんじ……る、ヤバい……ヤバいぃい……♪」

 俺の腕の中で、たまらず大きくのけぞりながらエルダは少しの快感も逃さないように、全身で小さな刺激に没頭していた。

「っあぁッ……ああ、き、気持ちい……っ♪ ダーリンの指、なんかねちっこくて……アソコがジンジン疼いてくる……ぅ」

 もじもじと膝をこすりあわせながら、エルダは自分でスカートをたくしあげ……非常に煽情的なポーズで股間をいじりだす。

「あは……ぁ、あ、あ……んんっ、あぅうっ♪」

 くっちゅッ、くちゅ、ちゅぷ、と水音を慣らし、腰を落としてがに股になりながら自然とオナニーに夢中になる。
 清純な格好をしても中身は卑猥なエルダのままだ。
 彼女は手慣れた様子で自らのクリトリスの皮を剥き、クリクリと前後にしごきたてながら……余った中指と薬指とを深く、湿った割れ目にねじりこんでいく。 

「んぐぁあああ……っ♪ だ、ダメだ……ぁ、おしとやかにしてたいのに……ぃ、やらしー気持ちが止めらんないぃ……♪ おっ♪ おっ、ぁっ、あうっ♪」

 すぐにグチュプっ、ニュプッ、ズチュッ、と激しい挿入音が響きはじめ、溢れ出した愛液が湯気をたてながら、肉食牝ダークエルフの濃厚な発情臭を撒きちらす。

(まとった薔薇の香りさえ侵食するような……飢えたケダモノのおまんこ臭だ……)

 ほのかに甘酸っぱく、ねっとりとした蜜の匂いに恍惚としていると……エルダはひとりではうまく絶頂できないことに気付いたのだろう。
 ぬぷぷぷ、と指をクレバスから抜きだすと、すぐにベランダの柵に右手を置き……それを支えにして、がばっ! と自分の片足を持ち上げて潤んだ陰部を見せつけてみせた。

「く、暗いけど見えるだろ……もうぐっちょぐちょだから……! だからきょ……今日は。今夜はこのまま、後ろから挿れてくんないか? もう一秒だって待ちきれねぇ……。チンポ、チンポ挿れてくれよっ、太くて熱いダーリンの誓いのチンポ……。ゴリゴリッてしてるそいつでアタシの子宮にキスしてぇ……♪」

 だらだらと涎を垂らし、ぽっかりと口を開けた膣口は侵入者を今か今かと待ち構えている。
 月明かりで浮かび上がるエルダのそこは、ピンク色にぬめり輝いて、まるで悪い食虫植物のようにも見える。

(一度ペニスを咥えこんだら、二度と放さない傲慢な人食いヴァギナ……)

 そうわかっていても誘われる。
 ……なぜなら俺はもう知っているからだ、エルダのそこがどれだけ貪欲で、俺のモノが大好きな淫乱な肉の穴なのかということを……。

「ほ、本当は可愛いフリフリドレスが好きで……こういうカッコでエッチな種付けしてほしいって思ってた、ドスケベダークエルフのアタシに……っ。エロ牝のぐちょ濡れエルダに、ダーリンの逞しくってカッコイイちんぽ……入れてください! も、もう待てないから……! 早く、早くこの穴に突っ込んでくれよぉ……切なすぎるじゃんか……ぁ!」

 エルダの呼吸、そして言葉と連動してクパクパと開閉している膣口。
 そのキツそうな穴の奥……おまんこの中からとろりとろりと新しい愛液が絶えず流れてきて、ベランダの床に恥ずかしいシミを作っている。

「ほら……わかっただろ? ダーリンのが食べたいって言ってるの……。実はこのドレス着た時から、ずーっとヒクヒクしてたんだよな。もしかしたら喜んでくれるかもって……、はぁ、はぁ……だから焦らさないでくれよ。見ればわかんだろ? っ……アタシのアソコ……興奮して、ぷっくり膨らんじまってる……♪」

 真っ赤に充血した大陰唇は、確かに熟れてヌルヌルだった。
 おびただしい量のシロップでてらてらに濡れそぼった入り口を、わざと指先でにちゃぁ……と割り開き、ここだぜ? と誘惑してくる姿。

「あぁあんっ♪ 来いよぉっ……それともアタシに捕まえにきてほしいのか? んんん?」

 がおがお、と八重歯を見せて挑発してくるエルダが可愛くて、ついついこちらも、ペニスの強度を増してしまう。

「……スタッフに見つからないように、声を抑えて……。入れるぞ」
「うんっ、うん! わかってる、わかって……るぅうっ、あ、あ、あ、あ、……!」











 不安定な体勢の上、俺に体重をかけられながらもエルダは卑猥なポーズをやめない。
 ぬりゅ……ぐぷぷぷぷぷ、と柔らかな膣壁を亀頭が掻き分ける感触がして、すぐに肉茎は熱い愛液に絡みつかれた。

「ん……ッ、にゃぁっ……ああぁあおお……っ♪ クるっ……コレっ、チンポ、一番奥にめりこ……むぅううう……♪」

 体位のせいでいつもより脚を開いているせいか、いつもと男根の触れる角度が変化している。
 普段は少し余裕のある膣内が、ギチギチと肉笠を締めつけてくる未知の衝撃は……もちろんエルダ側にも直接届いているに違いない。

「あぐぅっあぁあっ……すっご……♪ そこっ……なんか知らないとこをえぐってる……っ! もっと、そこいじめてくれよぉ……」

(もうだめだ、理性なんてブッ飛んでしまう!)

 俺は腰を全力で動かすために、エルダの上がった片脚を抱き寄せると……完全に股間と股間が密着する状況に持ち込んだ。

「んぁああっ……はぁあああっ! つ、強すぎるってぇ……♪ イヤじゃねえけどさぁ♪ アタシのおまんこ壊れちまうからぁ♪ あッ、あっあっ……グリグリねじこむなぁあ♪」

 一体どれほどの快感がエルダを襲っているのだろう。
 ……ぐちょぐちょに蕩けた膣内は波打ち、おいしそうにペニスをねぶり続けている。

「あ、イく……ぅ♪ はぁああ♪」

 ズブリと最奥までチンポを差し込み、要求通り子宮口に亀頭で強烈なキスを食らわせてやると、エルダは腰が砕けてしまったのか……そのまま体勢を崩しそうになった。

「こらっ、しっかり立って!」
「ひぅうん♪ わ、わかってる……けどぉ……!」

 声をかけながら、身体の芯をペニスで支えつつ、俺は大きく舌を出してハァハァと息をつくエルダのみっちりと詰まったマン肉を股間全体で味わった。

「んひぃっ、あぁっひっ、あぁっ♪ チンポ、チンポすっごいの……♪ ズンって内臓持ち上げられてぇ……そしたら目の前がチカチカして気絶しそうになっちゃってぇ……っ!」
「だからって、こんなところで意識を失くしたらそこでエッチはおしまいだぞ? それでいいのか?」
「え、やだっ、ヤダヤダぁ……もっともっといっぱいズブズブしてくんなきゃ絶対ヤだぁあ……♪」
「だったら……それ!」

 気付けに強く乳首をつねりあげてやると、エルダはますます感度をあげて、キツく肉壁で肉茎を締めあげた。

「んんんん~っ♪ ……はぁっ、はぁ、ダーリン……。アタシ、あの森で……アルフヘルムで、最初にダーリンに処女奪われた時っ……これ以上に気持ちイイことなんて絶対にねえ、これが最強だって思ってたけどさ……違った……ぁ♪ あぐっ、んっぐっ、んんんぅっ……♪ ヤればヤるほど……、ぉっ、ダーリンのチンポ味わえば味わうほど、ぐんぐんうなぎのぼりに快感が増すんだよォ♪ こんなん、やめられないに決まってるぅうっ♪」
 だらしなく口を開けたエルダは、ついに貞淑な新婚さん……清純な白ドレスのダークエルフでいることをやめ、自ら腰を振り、尻を大きく上下させてガッついてくる。

「あーっ♪ 止まんねぇっ、もう自分じゃ止められねぇっ……♪」
「っ……ちょ、ちょっと待て、エルダ……激しすぎっ……!」
「クス……っ、やぁだね。もうやめねぇ♪ そら、そらそらそらぁあ♪」

 ぐぢゅぶっ、じゅぷっ! ずぶっ、ぬぶっ、ぬぼっ、ぬぼっ……!

「あぐぁああっ! し、絞り取られるぅう……!?」

 ほとんどこちらが動かなくても、エルダの巧みな腰使いだけですぐにでもイケそうになって困ってしまった。
 前後左右、ペニスをがっちりホールドされながらのポールダンス。
 その棒にされながら、ひたすら勝手にアクメを決める彼女に振り回され、勝手気ままに尿道をしごかれる。

(こ、これじゃ……逆レイプ、犯されてるみたいだ! ぐぁ……っ! そ、そうだ、あの時……!)

 ノルの魔法で拘束されたエルダを、仕方なくとはいえ凌辱し、犯した最初の交尾をそのままやり返されている状態だった。

「あううぅっ♪ んんんッ♪ だぁーりんとおまんこしてっと……ぉ、身体中の水分奪われてく気になるぜ♪ 頭がクラクラして……、アソコが制御不可能になって……あははっ、気持ち良すぎぃ……♪」

 チラ、とこちらを見つめるエメラルドグリーンの両眼。
 その鋭い視線は、人間ではなく……狩猟をしてきたダークエルフにしかない凄み、戦いを知っている牝にしかない本物の欲望を感じさせる。

「ダーリンはぁっ♪ ジッとしてていいぜ……ぇ♪ アタシがぜーんぶぜんぶシてあげる♪ どんなエロいことだって、んっ、どんだけやらしーことだって、ヤってやる……♪ そのかわり、このチンポはアタシ専用だ……アタシだけのもんだぁ♪ あーっ! 最高ッ、これ以外に欲しいもんなんか何もないっ……!」

 ぐりんぐりんと腰を回し、肉笠で膣穴を掻き拡げたかと思えば、次の瞬間にはねじるように尻を浮かせて前後にピストンする。

「おは……ぁ♪ ここ、ここグリグリすんの好きぃ♪ おまんこのっ……浅いとこっ、深いズポズポもいいけど……ォ、ここんとこ、亀頭でズリズリこするのも好きぃっ♪ おぁああっ♪」

 Gスポットという言葉は知らなくても、本能でその場所を見つけ出し、そこに肉棒をなすりつけるあたり……エルダの嗅覚は本物だ。

(そうやって、敵の弱点も見抜いてきたんだろうな。それともエッチに対することだけ?)

 それはわからないが、自由自在にペニスに乗って、心底楽しそうにセックスをしているエルダはイキイキとして瞳をらんらんと輝かせている。
 
「あぁッ……アタシ、本当にこっちの世界に来て良かったっ……! 暗い暗い地下の国っ……アンダーダークで暴れてた頃には考えられないくらい……シアワセだぁ……っ! あっ! あっ! 好きなヒトにエッチしてもらえて……っ、キレイな服で交尾キメられて……ぇ! もうこのまま……このまま戻れなくてもいい! ずっとこっちの世界にいたいよぉお……っ!」

 ぶちゅっ、ずにゅちゅっ、と男根がもげかねない速度で粘膜同士をこすりつけ、エルダはうっとりとした顔でひたすら性の喜びに浸っていた。

「あヒッ……ひ、イグっ……イグッ、イギそう……ぅうっ! ダーリン! ダーリンもアタシん中突き刺して……♪ えぐって、屈服させて、アタシはダーリンのものだって……ダーリンのお嫁さんなんだってこの腹ん中に刻み……こんでっ! おっ♪ あぅあああっ♪ あぐぁあああああっ♪」
「わかった……っ」

 少しでも腰を揺らせば、すぐにでもエルダの強靭な股間に、その吸引力に精子を吸い上げられそうではあった。
 けれど、彼女が相互摩擦を……ふたりでの同時ピストンを望んでいるのならば、応えてやりたい。

「行くぞ、エルダっ……!」
「……ッ!? んぁっ……んぐぅううっ! あああああっ♪ ダーリンっ、ダーリン♪」











 どちゅ、ぐちゅ、ぬちゅ、と大きな水音をたててがむしゃらにペニスを最奥に叩きこむ。
 するとすぐに、反撃とばかりにエルダも猛然と尻を振りたくり、その勢いに負けずにいるだけで相当の体力を奪われる。

(……くぁっあああっ! 膣圧が強すぎて頭がグラグラする! それに……肉棒がもげそうなくらいめちゃくちゃに貪り尽くされて……!)

「あっ、まずい、これ……あんまりもたないかも!」
「んんんぅ? はぁ、はぁ、安心しろよっ……アタシなんかもうフワーっとしちゃってまったく理性はたらいてねーもん♪ ダメになっちゃってんもん♪ ドロドロだもん♪」
「……!」

 冗談ではなく、嵐のようなエルダの腰使いは俺の目で追えるスピードを超えている。

「んぐっ、あっはっ……はぁっ♪ 気持ちイイっ……気持ちイイっ、カリ太チンポっ……ダーリンのお婿さんチンポゴッツい……♪ えっぐい角度でアタシのこと犯して……あーっ! あーッ、あーっ♪」

 泡だった白い愛液を溢れさせながら、ベランダの柵を壊しそうな威力でばぢゅっ、ぐぢゅんっ、と俺の腰に巨大な尻をぶつける。
 野性的で我儘な交尾にしばらく没頭していたエルダは……俺が射精を堪えて、奥歯を噛みしめたその時……唐突にクスリと妖しく微笑んだ。

「……隙あり」
「えっ?」
「ちゅっ……。えへ、唇……奪っちまった♪」

 口と口が軽く触れ合うだけのキスだけで、エルダのアソコは洪水状態だった。
 その上、嬉しさだけで何度もイッてしまっているのだろう、膣襞の収縮が激しく、濡れた両手で思いっきりペニスをしごかれているのかと錯覚するくらいに肉穴が男性器に容赦なく絡みついてくる。

「アタシ限界近いから……だからダーリン、やーらかくなったアタシの赤ちゃん作るとこ……ここにびゅーびゅー精子ぶっかけてくれよ♪ 今なら孕める気がするからっ……♪」
 ぎゅぅうううう……!
 エルダが尻穴に力を込めて、改めて肉壁を開閉させながら俺のモノへの刺激を高めていく。

「おらっ、出せ! 出せ、出せよっ……! いいんだぞ! アタシのこと、思いっきり孕ませていいんだぞっ……! 大好きなんだからなっ……! それに……んぁっ、あふぁああっ♪ アタシも出る、出る出る出るぅ♪ 一緒に出すぅうう♪」

 ……エルダも『出る』?
 一体何をだ、とツッコミを入れる余裕もなく、それは判明した。

「はぁっ、あっあああああああーっ……♪」

 ぷっしゃああああっ……!
 結合部から迸る透明な雫、生温かい滝のようなエルダの潮を太腿に浴びながら、俺もまた自分の意志とは関係なく、エルダの膣圧に強制射精させられる。

「あっ、あっ、うぁ、出る、出る、出る!」
「あーっ♪ 一緒にっ、一緒にお漏らししよっ♪ 精液と潮でびっちゃびっちゃのぬっちゃぬちゃになっちまおぉ……♪ あーっ!」

 びゅるっ! びゅる、びゅるっ、びゅぐっ、どぴゅっ……!
 ……咆哮をあげながら一滴残らず精子を子宮でくみあげるエルダ、その恍惚とした表情……ぺろりと唇を舐める顔を見つめながら、数日間分はあるんじゃないかと心配になる量の白濁汁を噴射する。

「かはっ……ドップドプかかってる……沁みるぜぇえ……♪」

 大量の潮を発射し終えたエルダは、放尿の後のようにスッキリした顔で喘いだ。

「っくぁあああ~っ……♪ た、たまんねぇ開放感ん……♪ ごちそうさまでした、だーあーりん……♪」


※   ※   ※



「あ、あーっ! やっべっ! ドレスがびちゃびちゃのぐっちゃぐちゃになっちまったぁああっ……!」

 あれだけ汚さないように、と初めは気を付けていたはずのドレスは……俺とエルダの体液で見るも無残な状態になり果てていた。

「あちゃー……。コ、コレ、やっぱクリーニングしてもダメだよな? 買取……? はぁあ……明日から超節約生活かぁ……」
「給料日で良かったな」
「確かにっ……。でも! あのお金はダーリンにあげたもんで……!」
「……だったら、俺からのプレゼントってことにすればいいだろ?」
「え? い、いいのかっ……? ありがとう! 来月こそは! 来月からはぜってーこんなヘマしねーからっ! 約束する!」

 ぱああっ、と顔を輝かせるエルダは、すっかりどこにでもいる、人間界の女の子みたいだった。
 毎月の節約に気を配り、同居人を喜ばせようと頑張る……可愛いダークエルフ。

(こんな風に楽しい暮らしがずっと続いたら……幸せだろうな)

 いずれ産まれてくるたくさんの子ども達、そして彼らの面倒を見ながら肝っ玉母さんになったエルダ。
 想像するだけで、その生活がどれだけ満ち足りたものになるかはわかりきっている。

「あのさ、エルダ」

 俺が、これからもずっと傍にいてほしい、と口の先まで出かかった時……ぷにっ、と唇をエルダの人差し指が塞ぐ。

「ダーリン。そっから先はアタシに言わせてくれ。……こっちの世界に来て、わかったよ。アタシはもう……ダーリンのことをアンダーダークへ連れてはいけない。デルヴァ様に献上することもできない。だって……愛しちまったんだ。アタシは、ダーリンを愛してる。だからもう……誰にもやらない。離れたくない。こ、こんなこと言ったらさ? デルヴァ様は怒るかな? それとも……案外、祝福してくれたりすんのかな?」

 すぅ、と息を吸って、緊張した面持ちでエルダは俺を見た。
 真正面から視線を合わせ、告白した。

「……アタシ、ダーリンが好き。だからダーリンの返事……聞かせてくれよ」

 もちろん、すぐにでも答えてやりたい。
 けれど、俺の口にはエルダの指が当てられたままなわけで……。

「ぱくっ」
「うぁっ!? 指っ、指食べられた!?」

 俺はエルダの指先を口に含み、彼女を飛びのかせた上で……驚き飛びのこうとしたその腕を掴み、そのまま彼女にキスをした。

「ん、ぅ……♪ ふぁ……、ダ、ダーリン……♪」

 ちゅっ、ちゅっ、と絶え間なく続くキス、キス、キスの雨。
 やがてエルダが目を閉じて、ロマンティックな夜空の下で俺に身を任せると……、式場の演出なのだろうか?
 遠くでリンゴーン、と鐘の音がして……永遠の愛の誓いでもさせられているような気分になった。





  ◆◆◆エルダ編・おわり◆◆◆

次回は『デルヴァ・前編』更新は11月9日(金)の予定です。お楽しみに!!


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