アイベヤ
~幼馴染の家で、ホントの恋を知るための同棲生活~
2019年10月8日
ぷちぱら文庫
著:栗栖
画:おりょう
原作:あざらしそふと
10月11日発売のぷちぱら文庫『アイベヤ ~幼馴染の家で、ホントの恋を知るための同棲生活~』のお試し版です!



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名状しがたいこの気持ちが恋だと知ったとき、
幼馴染で止まっていたふたりの関係が動き出す……。



 俺の性器を握ったままだった綾希が、あまりの勃起状態に目を見開く。そしておずおずと、俺を振り返った。

「これって……もう我慢できないって、こと……だよね……?」
「うん……。でも……綾希がやめてほしいって言うなら……」

 本当はセックスしたいに決まっている。でも、そういうことを口にしたくはない。自分の欲望を満たすだけのために、好きな人を傷付けてしまうことのほうが嫌だった。だからこそ、滾っている欲望を抑え込んで綾希に聞いた。

「せっかく恋人になれたんだし……最後まで、したい。これを逃しちゃったら……多分あたし、ずっと琥太と向き合えないと思う。それに、さ……こんなにおっきくしてるスケベさんを、ほっとけないよ……っ」

 恐怖を振り払うように頭を振っていた綾希が、微笑みながら陰茎を握り直した。
 それがことのほか気持ちよく、幹をビクンッと思い切り跳ね上げていた。

「ほら……暴れん坊だ。こんなのほっとけないもん。あたしだけ気持ちよくしてもらって終わりなんて……嫌だし。だから、ね……しよ?」

 どことなく上目遣いの綾希に、俺は何度も頷いていた。

「でもなるべく……痛くないようにしてくれると、嬉しいかも……」

 女の子の初体験は、かなり痛いというのは知っている。だから少しでも痛みを和らげてあげる方法はないかと、頭をフル回転させた。
 思い付いたのが、騎乗位だった。
 女の子が上になることで挿入を加減できるので、痛みが少しでもましになる、だったか。どこかで見た知識を綾希にも話した。

「あたしが琥太の上に……? な、なんかすっごく恥ずかしい気がするけど……して、みよっか……」

 綾希が俺の股間の上に跨るのは、この上なく卑猥なことのように思える。その想像だけで、股間に血が滾ってしまう。俺はすぐさま服を脱ぎ捨て、ベッドに転がった。
 綾希が、羞恥に頬を染め上げ、遠慮がちに、下腹の上に座り込んできた。

「うぅ……っ! これ、ものすごく恥ずかしいっ。裸も……顔も……っ、全部、見えちゃう!」

 俺からも、綾希の恥じらっている表情や、汗に塗れた淫靡な裸体がよく見えた。先ほどまで愛撫していた豊満な乳房はプルリと震え、上り詰めた肉裂がとろりと愛蜜を垂らしているところまで、目に入る。

「うああ!? ドクドクって、跳ねてる……っ。あ、あたしを見て……悦んでるな?」
「そりゃ悦ぶよ。綾希と……セックスするんだから」
「せっ、セックスとか……っ、エッチな言葉で言わないでよぉ……」
「綾希だって言ってるだろ」
「あうぅ……。そうだったぁ……」

 自分が口にしたことも忘れてしまうほど、綾希にも余裕がないようだった。お互いに初めての行為なので、焦らないようにするだけで精いっぱいだ。しかしこういうときこそ、好きな人を俺がリードしてあげたいと思う。

「手、つながないか?」
「手……? あ、うん、ありがと。そのほうが安心する」

 綾希と両手を重ね合わせて、指を一本一本、絡め合わせた。
 恋人つなぎ。
 綾希は僅かに笑みを漏らして、安心すると言った。そして、ギュッと、俺の手を握った。

「んああッ!? さっきからこれ……ビチビチ跳ねて、叩いてくる……っ? したくてしょうがないって、感じだね……。そ、そろそろ入れてみる……ね?」

 綾希の声は震えていた。けれど綾希は、自ら腰を浮かせて勃起した肉棒を掴むと、まだ淫らな汁を噴き出させている肉の穴に、その先端をあてがった。自分に言い聞かせるように、ゆっくりするね、と口にすると、恐る恐る腰を下ろしてきた。

「はふ……ッ!? んっ、くふぅ……! ひ、広がる……っ!?」

 カチカチに硬化して尖った先端が、柔らかい肉の入り口をクニッと押し広げる。それだけでも相当な不安に駆られるのか、綾希は顔をしかめて身体を震わせた。それでも、やめない。本当にゆっくりとだけど、俺の性器を自らの体内に沈めるように、体重をかけてきた。
 ずッ……。ズッ……ズルっ……ズズッ……。

「くはぁ……ッ!? おっ、おっきいから……入りづらい……っ。初めてのときって……こんなに苦労するの……?」

 痛みが出てきているみたいで、綾希の額には冷や汗が浮かんでいた。

「焦んなくていいから……。綾希のペースで、していいよ……」

 かなりの昂ぶりがあり、本当ならもっと綾希がほしいし快感を得たい。でも相手が痛がっているのに、ここで多くを望むのは、ただのわがままだろう。それに俺は、綾希と一緒に気持ちよくなりたかった。

「あたしのペース……? じゃあもう……っ、ためらってばっかりなのも嫌だから……こんな感じで……えいっ」

 ズッ、ズブ! ズブブッ!
 綾希は勢いをつけるが如く腰を落とし、肉竿の先を挿入した。

「がッ!? ひぐっ、うっ、んんぐゥ……ッ!?」
「だっ、大丈夫か?」
「平っ、気……。でもまだ、全部入ってないんだ……? ぐぅ、もう奥に、当たってる感じがするのに……っ」

 かなりの痛みに見舞われているらしく、綾希は掠れた声で訴え、ピクピクと身震いしていた。
 綾希が感じている通り、亀頭が飲み込まれた辺りで何かにぶつかっているのが、俺にも伝わってきた。それは奥へと進入を拒む、肉の壁だ。

「当たってる感じって……処女膜?」
「こらスケベ! 処女膜とか……っ、そういう言葉は禁止!」

 怒られた。

「で、でも……そう。当たってるの、処女膜……。今からあなたに、捧げます……っ」

 綾希がどこか、決意めいた視線で見つめてくる。その瞳と、これから好きな女の子の初めてをもらうことを想像して、この上ない昂ぶりを覚えた。
 ふぅ、と息を吐き出した綾希が、指を絡めた手をギュッと握り直し、力を入れるように腰を下げてきた。









 ズブ……! ベリッ……ブチブチッ、スググぅッ!

「あぐぐッ!? ン……いっ、た……!」

 綾希の苦痛の呻きとともに、亀頭が肉を割り開くような感触を覚える。ブチブチと肉を引き裂くような音が肉棒を通して伝わり、綾希の処女膜を己の性器で破っているのだと実感した。
 一方で綾希は、かなりの痛みに耐えているようで、顔をしかめていた。目尻には涙まで溜め、奥歯を噛み締めている。それでも、下腹部を俺の下腹へと押し付けるのをやめなかった。力を入れ、ぐっと重みをかけて、男根を飲み込もうとしていた。
 意中の人が、痛みを堪えつつも、処女を捧げてくれている。
 その思考が、とてつもない興奮へとつながる。高揚だけでなく、凄まじい快楽まで与えてくれていた。初貫通の肉の穴はまだ硬さがあるものの、そのぶん締め付けは痛いほどだった。異物を追い出そうとする粘膜が密集して、ギュッギュッと狭まってくる。それに挟まれた肉茎には、腰が独りでに動いてしまいそうなほどの愉悦が襲いかかってきた。

「もう、ちょっと……! 全部、んんッ、入れちゃう……ぐンンッ!」

 処女の証を自ら引き裂きつつ、綾希は腰に力を入れて俺の上へと座り込む。苦痛に表情を歪めるものの、すべての重みを俺へと預け、尻肉をみっちりと密着させた。

「ハァハァ! やっとっ、入った……! 長く……かかっちゃった、けど……っ、ひとつに……なれたね……っ。ふふ……っ、やったって……感じ」

 涙目になっているものの、綾希は俺を覗き込んで微笑んだ。俺も嬉しくなって、綾希の熱い手を、握った。

「あたしがっ、入れて……っ、琥太の童貞、奪っちゃった……」
「……それだと、綾希のほうがスケベになるけど?」
「あっ、あたしは処女を捧げたんだから……っ、ピュアだよ……」
「確かに……っ、綾希の処女、もらったよ……」

 綾希は笑顔を浮かべているけど、痛みはまだ続いているらしい。肉の膜を裂いたのだから、すぐにはおさまるものでもないだろう。
 その、処女膜を裂いた証として、膣口から赤味を帯びた液体が流れてきていた。
 自分の身体のことなのに、綾希はそれを目にして、うわ、と驚いた。けれどすぐにそこから目を逸らし、顔を真っ赤に染め上げた。

「うぅぅっ……すっごく、やらしかった……。お、オマンコが……オチンチンを……っ、包み込んで……? あうぅぅ……!」

 痛みのことより、自分がしている行為に恥じらいを覚えた綾希は、ブルリと身震いした。
 幼馴染の言葉につられてまじまじとその部位を見た俺も、あり得ないほどの昂ぶりを覚えた。
 膣口がぐっぱりと広がり、陰茎をがっぷりとくわえ込んでいる。肉の入り口がヒクヒクと蠢き、幹にがっちりと噛み付いている。中の粘膜に至っても、分厚い肉がぐいぐいと竿を締め付け、さらに異物を押し戻すべく蠢動していた。
 動いていなくても、相当に気持ちいい。まだ始まったばかりの幼馴染との交合は本当にいやらしく、気分も快感ももう大変なことになりそうだった。

「うぅ……っ! 結構、ヤバいかも……っ」
「ヤバいって……あたしが……気持ちいいって、こと……?」

 綾希からちらりと、視線を向けられる。俺はうんうんと何度も頷いていた。

「全然、気持ちよくないって言われたら……ショックだったけど……。そっか、気持ちいいなら……よかった……っ」

 綾希は、ほんの少し笑みを漏らす。でも目尻には、大粒の涙が溜まっていた。
 俺だけ気持ちよくなるのは、やはり申し訳ない。綾希にも早く気持ちよくなってほしいので、今すぐ動きたいという衝動をぐっと抑え込んだ。

「気持ちよくて、待ちきれないみたいだから……ふぅ、そろそろ動いてみるね……。あたしが動くのって……は、はしたない感じだけど……」

 俺にされるよりも加減ができるので、綾希にとっては痛みが少しでも抑えられるだろう。ただ、初体験で女の子のほうがいやらしく腰を動かすのは、相当に恥ずかしいらしい。綾希は手に汗を掻き、顔も真っ赤にしていた。
 だけど俺にとっては、綾希が淫らな動作をすることへの妄想が膨れ上がり、さらに恥じらっている姿に興奮を煽られる。だからまたしても、肉根に血が滾ってしまった。
 綾希は俺を見つめながら、うまくできるかわかんないけど、と口にして、ゆっくりとセックスを始めた。
 緩慢な動きで腰を浮かせ、またズルルと、膣内の深い部分に向かって陰茎を飲み込んでいく。
 綾希は顔を歪め、くぐもった声を漏らした。やはりまだ、痛みがあるらしい。それでも懸命に、下腹部を上下させる。俺の手をギュッと握って、初めて俺を受け入れた粘膜でズリッ、ズリッと擦ってくれる。
 幼馴染が懸命に動いてくれる献身さと、その動作の卑猥さ、膣で肉幹を摩擦される快感とで、気分が一気に最高潮に達する。快楽が背すじを走り抜け、腰が重く痺れた。

「ふ……っ、ん……っ。気持ちよさそうな顔……してるね……っ。はふ、だいぶ……大丈夫になってきたから……ん、もうちょっと、動けるかも……んんッ」

 綾希は息を吐いて俺を見下ろすと、攻め立てるように体重をかけて腰をぐっと沈めてきた。肉棒が奥にまでくわえ込まれ、先端から根元までぬるついた粘膜に食いつかれる。男根全体に綾希の熱を感じるそれは、とてつもなく気持ちがよかった。

「いい、みたいだね……。ハァ、痛みも、だいぶなくなってきたから……続けるね……」

 薄く笑みを漏らした綾希が、下半身を大きく動作させ、肉茎を深くくわえ込んだり、中程まで吐き出したりを繰り返した。
 ぬめぬめしている膣の肉で擦り回されるのは、頭が重くなるほどの快感だった。先端も奥まで挿入され、ギュッギュッと強く締め付けられながらしごかれるので、腰が独りでに動きそうなくらいの快楽に見舞われた。
 その愉悦が綾希にも伝播したように、膣の中は再び熱い汁でぬるぬるになった。新たな愛液が分泌されているらしい。綾希も、交わりながら興奮しているのだ。

「はふっ、ハァッ、あんん……。これがセックス、なんだ……ッ」

 声にも、甘い吐息が混じっていた。挿入したばかりのような硬さが取れ、腰振りからもぎこちなさがなくなる。綾希の腰つきは、女の淫らなものへと変わっていた。

「綾希……! うっ、俺も、動く……っ。セックスする!」

 綾希からは、ゆっくりね、と言われたものの、昂ぶりすぎて自分を抑えておく自信はない。綾希を貫きたい。綾希を味わいたい。
 ズッ、ズッ、ズブッと、怒張した肉竿で綾希を突き上げていた。

「くああ!? 二人で動くとっ、こんななの……!? すごいっ、うああ! ズンッ、ズンって……奥にきてる……! 二人でセックスしちゃってる!」

 肉棒で膣内をグリグリと割り開いているのに、綾希も腰を止めようとはしなかった。痛みを我慢している様子もなく、どちらかというと快楽を得ているようだ。その証拠なのか、膣の中の肉がぐいぐいと幹を締め付けてきた。二人で律動しているので、より多く肉茎に摩擦が広がった。
 二人での交合は始まったばかりだが、睾丸の付け根辺りから熱い塊が上ってくるのを感じた。

「うぐぐ!? やっ、ヤバい……!」
「ヤバいって……射精、するってこと……? さっきはあたしが……っ、イカせてもらったから……今度は琥太に、イッてもらう番……んんッ!」

 俺の指に自らの指をしっかりと絡めた綾希が、くねくねと淫猥に腰を使い始める。ねとねとの肉に包まれたままの陰茎がグリュグリュと擦り立てられ、凄まじい快感がもたらされる。
 処女を捧げてくれ、その上俺を絶頂に導こうと淫らに下腹部を踊らせてくれることが、何を置いても愛おしい。そこに頭の芯まで痺れるような愉悦まで加わり、理性はもう欠片ほどになっていた。
 初貫通したばかりの膣を、ガチガチに硬くした尖った肉根でズブズブと突き上げていた。

「あっ、あっ!? 激しっ、い……! イクの!? 射精しちゃう!?」

 呻きながら何度も頷いて、でも抽送を止められなかった。
 早く出したい。このまま思い切り吐精したい。綾希の膣奥に、遠慮なく己の子種をドプドプと打ち込みたい。
 そんな思考がぐるぐると巡るものの、ふと、結合部に目がいった。
 俺と綾希は生殖行為に及んでいるが、避妊をしていない。
 このまま精を放ってしまうのは無責任で、綾希のことを大事に思っていないことにもなる。綾希のことを好きだと、語る資格もない。

「そろそろ出そうだから……っ、抜かないと……!」
「平っ、気……! ハァッ、ハァッ、今日は大丈夫な日……だから……!」

 綾希の言葉に、俺は絶句した。
 安全日といえど、絶対に妊娠しないという保証はない。こういう知識は、女子の方が詳しいはずだ。それなのに、膣内射精してもいいと、綾希は言っているのだ。
 脳が溶けたようになり、思考がまるで働かなくなる。もう無理だ。躊躇をやめ、夢中で律動していた。
 綾希に、中出ししたい。避妊しないまま、子種を、膣奥に注ぎたい。
 これ以外の考えはすべて吹き飛び、綾希の両手を引き付けるようにして、膣の奥に向かって肉槍を打ち込んでいた。

「くうぅ!? もう……出すよ!」
「うん……きて! そのまま……っ、はんんッ、出していいよ!」

 綾希も淫猥な腰つきで、射精を促してくれる。くねくねと捩る動きで、粘膜を肉竿にすり付けてくれる。
 その刺激に、射精欲求が爆発を起こした。








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(C)KURISU / あざらしそふと